発達障害を描いた漫画
リエゾン
自らも発達障害である主人公の遠野志保が研修医として、佐山クリニックの院長である佐山卓と共に様々な事情を抱えている子供たちを診療していく物語。
日本にて発達障害と診断されている人は48万人と言われ、子供の10人に1人は何かしらの障害を抱えている現代。
診療所に相談しにくる親子達の話は、どれも現代社会で抱えている大きな問題。
特に、発達障害に関するお話(自閉症スペクトラムや境界知能など)は「発達障害は個性であり、現代社会で受け入れられるべき」と考える理想と相反して、厳しい現実を突きつけるシーンが多くて心が虚しくなります。
初恋、ざらり
主人公のありさは、軽度の発達障害。
自分の発達障害をコンプレックスに思っており、“普通”にこだわって過ごす毎日。
しかし、男性に体を差し出すことでしか自分の存在価値を確かめられないという孤独な一面も…。
そんなある日、ありさは発達障害を隠して配送センターでアルバイトを始める。
アルバイト先で出会った岡村さんは、仕事を覚えるのが苦手なありさに優しく接してくれた。
そんな岡村さんに、いつしかありさは特別な感情を抱くようになっていく…。
ケーキの切れない非行少年たち
様々な犯罪を犯してしまい少年院に入っている少年や少女達の物語。
犯罪を犯してしまった少年や少女達には様々な発達障害を抱えている子達が多くいる。
少年院にいる精神科の先生は少年院に入っている少年・少女に投げ掛ける。「ケーキを3等分に線をひいてください」と。
少年達の書いた紙を見てみると、線が歪で均等に分けることが出来ていない。
発達障害を抱えてるが故の生きにくさから犯罪に手を染めていく少年達の物語。
Shrink~精神科医ヨワイ~
「新宿ひだまりクリニック」の弱井(ヨワイ)先生は精神科医。
日本は他の先進国に比べ、精神科を受診する敷居が高い。
そんな状況を憂う弱井先生は、誰もが気軽に精神科を受診できる社会を願っている。
パニック障害の編集者、微笑みうつの営業マン、発達障害の塾講師などなど.....患者の生きづらさは様々だ。
弱井先生は一人一人の悩みに寄り添い、丁寧な医療を提供する。
そんな弱井先生の姿に新米精神科ナースの雨宮も刺激を受けて成長していく。
「新宿ひだまりクリニック」は今日もあたたかな優しさに満ちている。
光とともに…
夫・雅人と妻・幸子の下に生まれた待望の子ども・光。
ある日、雅人の仕事の転勤が決まり、横浜へと引っ越すことになります。
そこで光の行動が何かおかしいと気づいた両親は、光を連れて医療機関を訪れました。
そこで初めて「自閉症」と診断を受けた光。
始めは戸惑い、受け入れられない両親でしたが、周囲の助けを受けながら、光の障害と向き合い、さまざまな困難を乗り越えていく。
発達障害をリアルに描き、親子の絆を再確認できる作品です。
夫はグレーゾーン
会社の同僚の優斗さんと結婚した美和さん。
寿退社し、幸せな新婚生活を送るはずでしたが、一緒に生活をしていくうちに優斗さんの無神経な言動が目立つ様に。
そんな言動に少しずつ美和さんの心がすり減っていってしまい····。
日常生活では片付けが全くできない、会話は一方的で悪気は全くない様子で唐突に心を削るような発言をする。
会社では一度に複数のことをこなすことが困難でミスも多く、上司に怒鳴られる毎日。
もしかしたら優斗さんはどこかおかしいのかも?と感じた美和さんの違和感は現実問題へと発展していく物語。
発達障害を描いたコミックエッセイ
ニトロちゃん
産まれた時は元気いっぱいで普通の女の子だった主人公のニトロちゃん。
小学校入学と同時に発達障害の特徴が出てくる。毎回宿題を忘れたり不器用でしょっちゅう転んだり。
学校にはルールがいっぱい。でも、それはニトロちゃんにとって理不尽なことだらけ。
ニトロちゃんは小学校でも中学でも先生に叱られっぱなし。あまりにもつらくて遺書を書き続けたことも。
でもある時、そんな彼女に救いの手が。
発達障害者の特徴と彼らが抱えている苦しみを理解するためには良質な一冊!
はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児
1996年に生まれた子どもは生後すぐから元気いっぱいで寝相が悪く母親は違和感を感じます。
生後6ヶ月たっても授乳の時しか静かにならず母親も授乳の時しか眠れないほど泣いています。
あまりにも眠らないため様々な病院を打診した末、睡眠障害であることがわかり治療を受けるも治らない幼少期。
小学校に入って発達障害と発覚し学校から療育手帳をとるように勧められてもIQテストの結果はIQ85。
知的障害はないと判定された子どもは健常児と発達障害児のはざまのコドモになったという話です。
うちのでこぼこ兄妹
自身も発達障害傾向がある母親が、個性豊かな発達障害の子ども達二人の日々の生活や特性故の困難さを、面白おかしく描いたエッセイコミック。
発達障害当事者のエッセイコミックは色々あるものの、この本は元々ブログとして掲載されていたのもあり、日記を見る感覚で楽しく読めてしまう。
また、専門的な話ではなく、家族それぞれの困りごとや考え方がほのぼのと描かれているので、読みながらクスッとしたり当事者として共感できる内容の多い漫画である。
親子のエッセイコミックとして気楽に読むのも楽しい話。
母親やめてもいいですか 娘が発達障害と診断されて…
1歳の時に父をフォークリフトの事故でなくしたかこは、家族にとても憧れがあった。
23歳で結婚し、不妊治療をしていて諦めかけた時にようやくできたのが、娘のたから。
初めはたからの泣き虫でシュールな個性が大好きだったかこ。
公園に行っても皆と遊ばない、かんしゃくを起こして自分の頭を叩いたくことばかり段々とおかしいと思い、調べてみると....。
広汎性発達障害が気になりはじめ、パソコンは発達障害の検索でいっぱいになってしまう。